〜 コーヒーライフが楽しくなる 無料オンライン教室 〜
2.得するコーヒーの基礎
|
2-3 焙煎したては何が違うの?
豆の新鮮さ
コーヒーを購入する時に表現する"新鮮な豆"とは、おもに焙煎してからの経過を指します。もちろん生豆自体の鮮度もあるのですが、生豆は適切な環境であれば、ある程度の期間は問題が起きません。
(ちなみに雫珈琲は、ニュークロップ,カレントクロップのみを扱っています。)
コーヒー豆は焙煎すると、コーヒーの水分が蒸発し、豆に含まれる油分が滲みでてきます。この中にコーヒー独特の芳醇な香味が含まれています。
豆は、焙煎直後から急激な劣化が始まります。1ヶ月以上経過すると、飲めるけど1ヶ月前に備えていた素敵な香り失っています。
深煎りした豆は、表面に油分が滲み出てくるため、表面がギラギラしていることもあります。劣化もより早くなるので気をつけてください。
豆か粉か
コーヒーミルを持っていない場合はやむ得ないですが、コーヒーを淹れる直前まで、豆で管理するのが良いです。
豆を粉にすると、表面積が広くなり → 空気に触れる面積が増えます → すると香味成分が逃げて劣化が急激に進みます。
焙煎したての豆も粉にしてしまうと、鮮度が急激に落ちるので、淹れる直前までは、豆の状態で管理することをオススメします。
豆を購入する時
雫珈琲で購入していただく場合は、焙煎日〜3日程度で発送しているので、問題ありません。他の店で購入する場合は、以下に気をつけていただければ新しいコーヒーが購入できると思います。
・スーパーやシアトル系の店では、焙煎日ではなく、賞味期限が表記してあることが多いです。だいたい焙煎日から半年後または1年後を賞味期限としていますので参考にしてください。
・自家焙煎店や、豆の小売店では、「いつ焙煎したものですか?」と、直接お店に尋ねてください。「焙煎日が分かりません」という場合は購入を控えるのが無難です。
|
<<オススメ>>
注文してから焙煎。納得のコーヒー。by 雫珈琲
<<用語>> ⇒用語集
ニュークロップ(new crop):
収穫したての豆を指す。日本に入荷してから約3ヶ月の豆をこのように呼ぶが、収穫からの期間ではなく国や状況によって期間が異なるため、厳密な期間としてはやや曖昧。 水分含有量は、収穫された地域や標高にもよるが、収穫からの時間経過によって減少していく。新しい豆は焙煎の初期段階の水分抜きのコントロールが重要となります。
カレントクロップ(current crop):
最新の収穫年度の豆のことを指す。カレントクロップ−パストクロップ−オールドクロップの順で古くなっていく。最も新しい豆をニュークロップと呼称するが、厳密な期間は曖昧。また意図的に時間経過させたオールドビーンズ(エイジドコーヒー)なども存在する。
パストクロップ(past crop):
昨年度に収穫された豆のことを指す。カレントクロップ−パストクロップ−オールドクロップの順で古くなっていく。
オールドクロップ(old crop):
昨年度より昔に収穫された豆のことを指す。カレントクロップ−パストクロップ−オールドクロップの順で古くなっていく。
オールドビーンズ:
エイジドコーヒーとも呼び、寝かせることにより独特の風味が得られるという発想に基づき、温度/湿度を管理して長期間保管された豆。10年を超える豆もある。
ただし、賛否両論あり、一概に寝かせると熟成すると断定することはできない。
焙煎(ばいせん):
ローストともいう。生豆を火で煎ること。焙煎を行うと一般的に良く見る茶色の豆になる。焙煎によって青みくささががなくなり、豆自体の水分が無くなるため重量は10%〜20%軽くなります。
また、生豆の内部の油分が滲みでてきます。特に深煎りにすると表面に油分が見えるようになります。浅煎りに比べて、深煎りになればなる程、劣化が急速に進むため、焙煎後は早く消費するべきです。
<<補足>>
焙煎直後について:
新鮮が良いならば、焙煎直後が一番おいしいの?という質問をよく受けます。人によって意見が分かれるところですが、
品評会などのカッピングでも、だいたい焙煎から1晩おいたものを使います。これは焙煎直後は豆自体の安定しておらず、適切な風味に達していないためです。
個人的には、焙煎直後はまとまりがなく単調で且つアンバランスな印象が強く香りも弱いため、焙煎から2日目,3日目以降のコーヒーが好きです。機会があれば飲み比べてみてください。
|